輪島に漆の箱瀬工房を構える。
銀座和光ホールをはじめ国内外での個展開催の他、シャネルやヴァンクリーフ&アーペルのブランドジュエリーに蒔絵を施すコラボレーション等幅広く活動の幅を広げています。
片口(内銀彩)
サイズ:19.5㎝*15.3㎝*H8.8㎝
価格:176,000円
漆器は時代を経るごとに変化していき、洗練され、若い方にも受け入れられやすく使いやすいものになっています。手に取っていただき、よき友人として日常生活に使いその魅力を感じてもらいたい。
今回ご紹介するのは、漆のあたたかなしっとり感と銀のきりっとした顔のバランスがいい片口。外側は溜塗りと言って、中塗りには朱色を上塗りに黒と朱合をまぜた漆を塗っています。そのため優しく下の朱が縁に透けるのです。
内側の銀はパラジュウムというものを加えさびにくくなっています。ちなみにパラジュウムとは人間の銀歯に使われるものです。この刷毛目はゆっくりと、ろくろで回しながらつけていきます。
刷毛目がうまく残るか否かは漆と銀の調整、湿度、職人の経験、様々な要因をクリアして初めて綺麗に仕上がります。
どのように使われるかは自由で、お酒を入れてもいいですし、そうめんのつゆを入れてもいい。小鉢として煮物、ポテトチップス、みかん入れとして使っても。言ってしまえば想像できるすべての用途に使えるということです。ぜひ毎日使って愛着を深めていってほしいと思います。