私が仕事を始めたころには、百貨店で催事をさせていただくとだいたい1週間に2~3件の『数もの』のご注文がありました。
扇子は開けば末広、縁起物として喜ばれ、閉じれば本当に小さく場所も取らずに軽いのでお祝いごとのお返しや、海外へのお土産に喜ばれたものです。
ところが、このごろはどうも扇子の持つイメージが軽くて安い・・・・という捉え方をする方が増えたせいか残念なことにそういった用途で使われる方が少なくなりました。
数年前から母の日も品物より、お花や、お食事会を好む方が増えたとか。
確かにそういった傾向はありそうです。
しかし、今年の様に電力事情を言わずとも、持ち歩くに便利な道具として是非国産の安定した作りの良い扇子を忘れないでいただきたい。
同じ形をしていても外国産と国産では骨の加工の仕方も全然違うのです。
国産の扇子は今時、本当に珍しくほとんどが何工程にも渡る職人さんの手作りで、丁寧につくられています。
それだけに、既製品に留まらずにオリジナルの扇面で扇子を作るということは普通にできる事なのです。
現在、石塚は別注文の103本の扇子の為の扇面を描いている最中です。
印刷では表せない手描きの味わいも身の回りで活かせるものは極わずかです。
親しいご友人のお誕生日の贈り物や、年を重ねたお祝いをしていただいた内祝いにとオリジナルの扇子を作られる方もおられます。
何でもすぐに手にできる今、
1本の扇子には その制作工程のご相談の時間の中での先方への思いやりもきっと伝わるお品となるでしょう。
一度、是非ゆっくりと大切な方のためにただ一つの扇子を作ってみてはいかがでしょう?
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☆はな☆ (土曜日, 12 11月 2011 16:41)
あれっ、ぼんの写真が消えてる。ちょっとさみしいです。
どこかに載せてくださると嬉しいな。
もちろん、いそぎませんよ。(笑)
kinami (土曜日, 12 11月 2011 20:47)
HOMEのぼんは工事中のキャラクターの代わりだったものですから
すみません^^